Revitは普及するCADか?


Revit(レビット)が3DCADだということで、前回は3Dについて簡単に説明をしてみました。

高さ情報を入れ込みながら図面を書いていく、というのが3DCADの大きな特徴になります。

これは割と当たり前の意見だとは思いますが、高さを含めた図面を書いていくのは結構大変なんです。

でも、そうして3Dで造っていくことによって、図面を作図した後で様々な用途に利用することが出来る。

メリットは当然ある訳で、だからこそ手間をかけても高さ方向の数値を含めたデータを作成しているんですね。

具体的にどんな用途で使うことが出来るか、という話は別の項目で詳しく説明をしていくつもりです。

これが出来るからこそ3Dでモデリングをする、というくらい便利な用途が結構あると私は思っています。

こういう「こんなことも出来ますよ」みたいな良い部分を説明するのは、書いていてなかなか楽しいですね。

別に私が開発したCADじゃないんですけど、自分が愛用しているCADがこれだけ優れている、という話はやっぱりイイ。

そんな話はもう少し後にして、今回取り上げてみたいテーマはもう少し別のところにあります。


■普及するかどうかが問題

今回取り上げておきたいと思っているテーマは、Revit(レビット)がどの程度の将来性を持っているかという部分。

これはRevit(レビット)を使っているユーザーにしてみれば、結構重要な問題なんですよね。

だから深く説明をしていくよりも先に、この問題についてちゃんと考えておきたいと思ったんです。

このサイトで主に取り上げるRevit(レビット)という3DCADが、皆に支持されるCADになり得るか。

もっと簡単に言ってしまえば「Revit(レビット)が売れるかどうか」と言うことになります。

これは、ユーザーにとってもかなり大きな問題です。

なぜそれが重要な問題なのか。

まあ理由は簡単で、売れないCADというのは誰も使わないから、操作を覚えても意味がなくなってしまうから。

いずれ淘汰されてしまうソフトに詳しくても、「そう言えば昔……」とかいう会話の中でしか利用価値はないですよね。

そうならない為にユーザーとして何が出来るのか、という話の前に、ここで少し例を挙げてみましょう。

 

■負けたメディアはどうなるか

かなり昔の話ですが、まだ家庭用の映像メディアがビデオテープだった頃、ビデオテープには二種類の規格がありました。

「VHS」と「ベータ」と呼ばれる規格は、激しい争いの末、結局VHSの勝利に終わりました。

こちらが敗北したベータのテープ。

ベータのテープ

開発・販売していたのはSONYで、性能はVHSよりも優れいていると言われていましたが、負けてしまいました。

規格が統一されるというのは、ビデオテープを使っているユーザーにとっては喜ばしいことです。

自分が選ばなかった方の規格は全く使えないですから、半分近いビデオが見られない状態になる訳です。

でも規格が統一されれば、そうした煩わしい規格の確認が必要なくて、何も考えずにビデオテープを買えば必ず使えますから。

ただ、敗北したメディアである「ベータ」を使っていた家庭も、当時は結構あったんですよね。

そうした家庭は、遅かれ早かれVHSのビデオデッキに買い換えないといけない、という状態になった訳です。

これって結構厳しいですけど、負けてしまったメディアを選択してしまうと、こうした目に遭う可能性が高いんです。

全然自分の関係ないとことで、自分が愛用していた家電の規格が統一されてしまい、その規格にあわせて買い換えが必要になる。

そんなことは、恐らくベータのビデオデッキを買った当時は想像出来なかったことではないでしょうか。

最近の話で言えば、DVDの規格でも同じような話があって、今回はブルーレイが勝ちました。

技術的には格段に進歩したとしても、こういう規格の争いって全然進歩しないみたいですね。

 

■使われなくなるリスク

そんな話を3DCADに置き換えて考えてみると、一体どんな教訓が出てくるでしょうか。

Revit(レビット)が普及するかどうか、他の3DCADとの勝負に勝利することが出来るか。

これはユーザーである、あるいはこれからユーザーになる我々に、かなりの影響を与えるんです。

せっかく苦労をしてRevit(レビット)を購入し、操作を覚えたとしても、それが売れないと全然意味がありません。

誰にも使われず、存在すら知られないCADを使えても、仕事でそのメリットを生かすことは出来ませんよね。

それどころか、もう一度皆が使っている3DCADを購入し、それを覚えることにある可能性が高いです。

その昔、ベータのビデオデッキを買った人がVHSのビデオデッキを買ったのと同じように。

会社が購入して使っている3DCADが売れない、普及しないというのは、そうしたリスクがあるんですね。

 

■ユーザーとして出来ること

会社は収益を上げる為に存在する集団ですから、無駄なものに時間とお金を費やすことを嫌います。

もちろん会社ではなく、個人事業であってもそれは同じ。

ですから、3DCADを購入してそれを仕事で生かそうとする場合、どのCADを選ぶかが非常に重要になってきます。

ユーザーとして購入前に出来ることは、やはり情報収集をすることしかないんですよね。

3DCADはもう既にいくつものメーカーが販売しています。

その中でユーザーの支持を得られ、皆に使われるようになるのはどんな種類のCADなのか。

それを購入して使う前に良く調べることくらいしか、ユーザーとして出来ることはありません。

この先生き残っていきそうもないCADを、苦労して覚えるのは虚しいですから、まずはそのあたりをしっかりと見極めておきたいですよね。

 

このページの先頭へ