構造系と意匠系のRevit


前回はRevit(レビット)が3DCADとして普及すると思う理由について、私の個人的な考えを書いてみました。

Autodesk社はしっかりとした実績をもったメーカーで、販売網をしっかりと持っている。

簡単に書けばそのあたりが理由になります。

もちろんこれらの条件を満たしていれば、どんなCADでも売れるという訳ではないと思います。

例えば、価格が恐ろしく高かったり。

もしくはあり得ないくらいに機能が足りない不便なCADだったり。

これらの要素は、3DCADにはありがちな事ですから、そのあたりもきちんとリサーチをする必要があります。

価格については感覚に個人差があるので、50万円前後の価格が高いのか安いのかを私が語ることは出来ません。

ただ、機能や操作性については、完璧と言いたくはないですけど、ある程度実務で使えるレベルにある。

実際に使っている私の感覚で言えば、Revit(レビット)は今そんな状態にあると思っています。

だから、少なくとも評価の土俵に乗ることは出来るんじゃないかな。


■Revit(レビット)のラインナップ

購入を検討する価値があると思っているRevit(レビット)ですが、実は使用目的によって3種類に分かれているんです。

今回はそのあたりについて色々と書いてみましょう。

そもそもRevit(レビット)は建築系の3DCADであり、BIM(ビム)ツールとして期待をされているソフトです。

建築系という表現をしたのは、要するに建物を造り上げていく為に必要となるソフトだという意味です。

CADが作図する図面には機械とか自動車とか、様々なジャンルがありますが、建築はその中のひとつになります。

いや、そもそもBIM(ビム)って何なの?

と、そう思う方がいるかも知れませんが、BIM(ビム)についてはもう少し後、具体的には次のカテゴリで説明をしていきます。

建物を造っていく上で必要になってくる、建築系3DCADであるRevit(レビット)ですが……

建築系というのは大きなジャンルですから、その中は幾つかの分野に分かれるんですよね。

そして、Revit(レビット)はそれぞれの分野に特化した機能を持って、別の商品として販売されている訳です。

ユーザーとしては、ひとつの商品で完結して欲しいという思いもありますが、それはなかなか難しいのでしょう。

ということで、それぞれの分野とそれに特化したRevit(レビット)についてこれから説明をします。

 

■構造系のRevit(レビット)

まずは建物を構成する上で、絶対になくてはならない分野である「構造」というジャンルから。

建物がどんな骨組みで構成されているかを検討し、それを図面で表現をするのが「構造」というジャンルになります。

建物の土台がしっかりと検討されていないと、建てた直後に傾いたり、荷物をたくさん置いたら床が抜けたりします。

建物が傾いたりするとか床が抜けたりするとか、実際にはそんなこと絶対にあり得ないでしょう?

そう思う人が恐らくはほとんどではないかと思います。

それはつまり、それだけ建物の構造に対して我々が信頼を持っている、と言うことになりますよね。

それは、構造設計者が様々な要素を検討して、地震や台風などで建物が重大なダメージを受けないようにしている、ということです。

そんな構造に特化したRevit(レビット)が「Revit Structure」です。

ストラクチャーというのは「構造」という意味ですから、まあそのまんまの名前ですね。

構造用の3DCADとして、例えばコンクリートの中に入る鉄筋を自動的に作成したりする機能を持っています。

柱の鉄筋配置

イメージとしてはこんな感じですね。

 

■意匠系のRevit(レビット)

建物の骨組みを構成する「構造」系に対し、その骨組みにどんな肉付けをするのかを検討するのが「意匠」です。

建物の骨組みをベースにして、そこから建物の見映えと使い勝手をどのようにするかを検討する「意匠」という分野。

建物が倒壊しないことも重要ですが、建物の外側を覆う壁だとかサッシュなども重要ですよね。

また、どんな用途の部屋があって、それをどの程度の大きさとするか、人の導線を効率よくするにはどこにドアがあれば良いのか。

さらに使い勝手だけではなく、見た目も重要で、機能を生かしつつ洗練されたデザインの建物を造る。

このあたりを検討して、図面にそれを表現していくのが「意匠」の大きな役割です。

単純に「建築」というと、真っ先にこの意匠を思い浮かべる人が多いんじゃないかな。

そんな意匠系に特化したRevit(レビット)が「Revit Architecture」です。

アーキテクチャーという言葉は、建築術とか建築とか設計とか、そのような意味を持っています。

それだけを見ても、建築=意匠という感覚があるというのが、何となく分かるんじゃないかと思います。

建築の世界でも、「建築図」というとそのまま「意匠図」を意味するので、まあそれに近い感覚ですよね。

このRevit(レビット)は、内装の壁とか扉とか、そうした要素を作成することが出来るようになっています。

鉄筋を自動生成することは出来ませんが、建物の柱とか梁を作成することも出来る、最も一般的なタイプになっています。

と、話がどうも長くなってしまったので、もうひとつのジャンルについては次回に続きたいと思います。

 

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