長い言葉を省略する意味

BIM(ビム)という言葉には一体どんな意味があるのか、という話を前回は考えてみました。

Building Information Modeling……ビルディング・インフォメーション・モデリング。

どうも単語の並びだけを見ても、なんだか分かったような分からないような、曖昧な気分になります。

やはり日本人ですから、単語を並べた言葉を目にしても、意味を直感的に理解することが出来ないのかも知れません。

だから日本語に訳してみる訳です。

それが日本語でどういう意味を持っているのかを考えて、そこでようやく「ああそういう意味なのか」ってなります。

これって私だけですかね。

いや、多分私だけじゃなくて、似たような思いをしている方は多いと思うので、ここではもう少しだけ掘り下げて考えてみます。


■省略言葉を作る意味とは

BIM(ビム)とは「ビルディング・インフォメーション・モデリング」の頭文字を取った言葉です。

良くあるパターンではありますが、まあ一番分かりやすい省略のやり方ではないかと思います。

では、どうしてわざわざ手間を掛けてまで、こうした省略言葉を一般的にしようとするのでしょうか。

まあこれは明確な回答があるような話ではないので、こちらで想像をすることしか出来ないんですけど……

恐らく「省略しないと分かりにくいから」ではないかと考えています。

ビルディング・インフォメーション・モデリング、と言われて何を意味しているのかが今ひとつピンと来ない。

これを書いている私を含めて、そう感じている方はかなり多いんじゃないかと思います。

せっかく省略していない正式な言葉を使っているのに、その意味がすんなりと頭の中に入って来ない。

これはちょっと勿体ないというか、単に長いだけで覚えられない言葉というのはあまり意味がないですよね。

だからこそ、わざわざBIM(ビム)という言葉を使い、それを浸透させようとしている気がします。

「アメリカ航空宇宙局」と呼ぶよりも「NASA」と呼んだ方が分かりやすいのと同じような考え方ですね。

そうした言葉が浸透すれば、恐らくBIM(ビム)と言っただけで相手に内容が伝わるようになります。

そこまでになれば、長い言葉を省略した「BIM(ビム)」を浸透させる意味も出てきますよね。

■情報を持った要素とは

前回も少しだけ触れましたが、BIM(ビム)という言葉の中で、私が最も重要だと思っている「Information(情報)」という単語。

この「情報」という言葉が入っている意味について、もう少し深く考えてみたいと思います。

BIM(ビム)の「I=情報」という事ですが、情報という言葉が入っているのはどんな意味があるのかというと……

作図したそれぞれの要素が細かい情報を持っている、が「Information(情報)」という言葉の意味なんです。

これは結構凄いことです。

作図した要素というのは、3DCADでモデリングした壁とか柱とか、そうした建物を構成する部材のことを指します。

2DCADと3DCADの決定的な違いはここにあります。

BIM(ビム)の概念を現実のものとする場合には、こうした3DCADの特徴が必須の条件となります。

と、このあたりの話はもう少し後で書くことにして、今回は3DCADの要素が情報を持っているという話ですね。

3DCAD特有の部材を使って建物を構成していき、それぞれの要素が細かい情報をもっている。

ざっくりとBIM(ビム)について説明をすると、大体こんな感じの説明になるんじゃないかと思います。

ただ、単に「情報」と言ってもその種類は色々です。

CADのデータですから情報を持っているのはある程度当たり前で、それが役に立つ情報なのかどうかが問題になります。

建物の要素が細かい情報を持っていると言っても、その情報がCAD的なものであればそれほど大きな意味はありません。

そうではなくて、本当に建物を構成する部材として必要な情報を持っている、というのが大きなポイント。

この違いは非常に大きいです。

具体的にはどんな情報なのか、という話は次回にもう少し詳しく考えてみたいと思います。

 

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