オートキャド(AutoCAD)ではこうなる

今までの2DCADであれば、建物の壁を表現する際には、線分を引くコマンドを使用することになります。

私は昔からオートキャド(AutoCAD)を使って図面を描いてきましたが、線分コマンド「LINE」は本当によく使いました。

これは本当に手描きの時代を思い起こさせる考え方で、線をCADで作図するのか、自分の手で作図するのかという違いがあるだけの話。

だから何となく理解しやすかったのではないかと、ちょっと考え方の古い私はそう考えています。

でも、Revit(レビット)はそういう分かりやすい世界から、少しだけ離れた概念を持っているんです。

それが「要素」という考え方。

「要素」というのが正式な呼び方なのかは自信はないですけど、要するに壁や柱などの建物を構成するパーツという考え方です。

そうしたそれぞれのパーツを組み合わせて、建物をモデリングをしていく、という手順になります。

この違いを実際の図面でイメージしてみる、というのが今回の趣旨です。


■オートキャド(AutoCAD)では

実際の図面を見ながらイメージをするには、建物のサンプルが必要ですが、ここで少し考えてしまいました。

今まで仕事で書いてきた図面をここで出す訳にはいかないので、簡単であっても存在しない建物を書かなければ。

これを真面目にとやろうとすると意外に大変なので、ここでは概念だけを説明出来れば良いか、ということで……

こんな平面になりました。

 

オートキャド(AutoCAD)のサンプル平面

 

まあ色々と現実的ではない建物ですが、サンプルの図面としてはこれで充分ではないかと思います。

ちなみにこれはオートキャド(AutoCAD)の画面を画像にしたものですが、オートキャド(AutoCAD)を使って作図した図面ではありません。

後で出すサンプルとして、Revit(レビット)で30分程度で作成したデータを変換したもの。

オートキャド(AutoCAD)で作図しても10分程度で完成するレベルの図面ですが、変換すれば1分なので、今回は変換を選びました。

■壁を追加してみる

この建物には間仕切り壁が全然ないので、例えば「更衣室」が欲しいということで、壁を追加してみましょう。

あれ?

Revit(レビット)からオートキャド(AutoCAD)にデータ変換すると、寸法が上手く行きません。

同じメーカーのCADなんですけど、やっぱりデータ形式が変わると、そのCAD特有の機能になりがちな寸法線は変換されにくい……

なので、軽い気持ちで変換したデータを編集したら、思ったよりも時間がかかってしまいましたが、こんな感じですね。

 

壁を追加してみた

 

事務室の大きさに比べて更衣室がやたらと大きいプランになってますが、そんなことを言ったらそもそもトイレもありません。

トイレのプランは割と面倒なので、ここではあまり表現したくない、というのが正直なところです。

まあそれは置いておいて……

オートキャド(AutoCAD)では、こうした壁や扉の追加を「線分」とか「円弧」で表現しています。

だから、3Dビューで見ると、やっぱりこういう画面になる訳です。

 

3Dビューではこうなる

 

でも、図面の最終形態はあくまでも「紙に印刷されて、責任者が押印してある図面」ですから、その用途としてはこれで充分なんです。

3Dビューが正式に発行される図面に加わることはないので、ここで頑張って壁に高さを持たせても意味がありません。

しかしデータ上ではペラペラの状態ではありますが、もちろん設計をする人間は高さ情報を意識して設計をしています。

この建物の階高や天井高、それによってどの程度天井裏のスペースがあるか、空調機器はそれで問題ないか、などなど。

オートキャド(AutoCAD)で作図する場合は、そうした項目を考えてはいても、この平面図では表現することが出来ません。

それらは断面図など、もっと別の図面で表現されることになります。

 

このページの先頭へ