建築のプロと3Dビュー

Revit(レビット)でレンダリングをする場合、実際どんな部分で困ってしまうのか。

今まで何回かに分けて、そのあたりの話として、レンダリングが抱えている欠点について幾つか書いてみました。

リアルなパースを作成することが出来るというのは大きなメリットですが、その為にかかる時間が結構大きいです。

そしてパソコンも高性能なものが必要になる。

簡単に書いてしまうと、レンダリングの欠点はこのあたりに集約されることになります。

Revit(レビット)を使うのは遊びではなく仕事ですから、時間がかかるというだけでかなり不利なんですよね。

とは言え……

そうした欠点を補ってさらに大量のおつりがくるくらい、リアルなパースというのは効果があるはずです。

そういう意味で考えると、何だかんだと言っても、レンダリングが全然ダメだということにはならない。

結局はそんな結論になりますが、デメリットを知っておくことも大事ですから、どんな問題があるのかもしっかりと掴んでおきましょう。

今回はそんなレンダリング機能など、3Dでの分かりやすさについて、今までと少し角度を変えて話をしてみます。


■プロには必要のない機能

今まで割と時間をかけて、3DCADが持っている大きな特徴「3Dでの分かりやすさ」について説明をしてきました。

が、ここで今までしてきた話を全否定するようなことを書いておきます。

この「3Dによる分かりやすさ」というのは、正直な意見を書いてしまうと、図面のプロにはあまり必要のないものなんです。

つまり、3Dビューという機能は、作図をしている側からすれば必須という訳ではない。ということです。

プロジェクトに関わる人誰もが、3Dビューをの分かりやすさを必要としている訳ではありません。

とか書くと、ちょっと乱暴な意見かも知れませんけど、どこまで手間をかけて3DCADを使うのかは非常に重要なんです。

多くの手間がかかったということは、つまり多くのお金をかけているということと同じ話ですから。

趣味で図面を描いているのなら、完成度の高い作品を作り上げる為に、いくら手間とお金をかけても良いと思います。

でも大抵の方、というかほぼ全ての方は仕事で建築に関わっている訳ですから、コストを無視することは出来ないはずです。

企業はどんな場合でも、利益を出し続けなければならない、という使命を持っています。

企業の価値やブランドイメージを高めたりするのも、社員の給料や福利厚生を手厚くしていくのも、利益を出さなければ実現しません。

どんなに理想的な企業理念を持っていても、毎年赤字を出す企業は消えて行くしかないんです。

だから、コストを考えてプロジェクトを進める事が、本当に重要な事になってくる訳です。

■コストと見返りのバランス

と、ガチガチに固い話になってしまいましたが……

もちろん3Dで見えた方が分かりやすいのは間違いないですから、あった方が助かるのは事実です。

でも、その「必須ではないけれどあった方が良い」ものに対して、膨大な時間をつぎ込むのは勿体ない。

企業は利益を出すために動いている訳ですから、そんな意見が正しい場合も数多くあると思っています。

このあたりのバランスは非常に難しいところ。

BIM(ビム)という概念は、建物を建ててから運営していく段階まで考えると、非常に理想的な概念だと言えます。

これは間違いのない事実でしょう。

しかしその一方で、建物の3Dモデリングをきちんと実行するのに手間がかかるのも本当のこと。

この非常に重要な部分で、「建物は簡単にモデリング出来ます」など、事実と違うことを書くつもりはありません。

ある程度手間をかけて3Dモデリングをして、それをきちんと活用した結果、かけた手間をペイすることが出来た。

理想的な話としてはそんなところではないかと思っています。

 

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