建物が完成した後の活用

Revit(レビット)の3Dモデリングが、2DCADとどの程度考え方が違うのか。

前回は実際にRevit(レビット)上で壁を配置して、線だけで表現している2DCADとの違いを比較してみました。

そうして配置した壁は、実際にどんな材料で厚みがどの程度なのか、などの情報を持っている訳です。

更に細かく情報を入れる場合には、メーカー名とか販売代理店の連絡先とか、そういった情報を入れることも可能です。

ちょっと大雑把な説明ではありますが、これがBIM(ビム)の基本的な考え方なんです。

建物の壁だけでは、情報を持っていますと言っても大した話ではないので、ここではもう少し別の話をしてみたいと思います。


■様々な要素でも

前回例に出したのは建築的な要素であるALC壁ですが、例えば照明器具などでも同じような話になります。

壁でも照明器具でも、建物を構成するパーツのひとつであることに変わりはありません。

ただ、材料に馴染みのない壁よりも、照明器具の方がより分かりやすく感じるかも知れませんね。

照明器具であれば、天井などに3Dモデリングをして、さらに以下のような情報を持たせておきます。

・照明器具の品番

・メーカー

・性能

・照明器具を交換した日

BIM(ビム)という概念は、数量を拾うことが出来るなど、建物を建てる際にも非常に役に立ちます。

しかしそれ以上に、建物を建てた後の運用段階でも、情報を持った要素が役に立つんです。

まだ今現在は完全とは言えませんけど、建物のライフサイクル全てのシーンで活用出来る可能性を秘めています。

照明器具が持っている情報として挙げた「交換した日」は、まさに建物を運用する際に使う項目です。

例えば建物のどこかで照明器具が故障した場合、BIM(ビム)情報を見ればどんな器具なのかがすぐに分かる。

そしてメーカーや連絡先もそこから分かるので、すぐに連絡をして手配をすることが出来る。

そんな流れが理想ではないでしょうか。

 

■まずは建てる際に活用

このカテゴリでは「BIM(ビム)の問題点」を取り上げるので、建物の維持管理にも使えます、という話は少し主旨が違いますが……

Revit(レビット)はそのような可能性を持っています、という話をしても良いですよね。

実際にそこまで活用する為には、超えなければならないハードルがたくさんありますけど、夢のある話だと私は思ってます。

維持管理で活用するよりも前に、まずは建物を建てる段階でどのような活用が出来るか、という点を考えてみましょう。

BIM(ビム)の情報は、実際の建物と同じ形状であり同じ情報ですから、様々な用途に利用することが出来るんです。

様々な用途、では漠然としていて良く分からないので、具体的にどういう使い方をするかというと……

・建物がどんな形状で完成するのかを視覚的に確認したり

・建物を建てる際にどの程度の材料が必要なのかを算出したり

・3Dモデリングしたデータから図面を作成したり

・照明や空調の効果をシミュレーションしたり

このように、3Dモデリングした建物の利用価値は本当に様々です。

実際に建物を建てる前に色々と検討が出来る為、コスト的な無駄を減らすことが出来る、というのが大きなメリットと言えるでしょう。

こうして建物を建てる際に作成したデータを、維持管理にも利用出来たら最高に効率が良いですよね。

というような話はまた別の機会にしたいと思います。

 

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