干渉チェックという機能

Revit(レビット)を使って建物の設計をする際には、図面だけではなく色々な用途に使うほうが効率的です。

設計図をまとめるだけのツールと考えてしまうと、恐らく今までの2DCADで問題ないじゃないか、という話になると思いますから。

それではせっかく手間をかけた効果が少ないので、積極的に色々な場面で使っていくことをお勧めします。

というのが前回までの話でした。

パースだけではなく、数量拾いや納まり確認など、3Dモデリングデータを活用可能なシーンは色々とあります。

活用する場面が多ければ多いほど、最初に手間をかけてRevit(レビット)を使う効果が大きくなる訳です。

ところで……

3Dモデリングデータがパース以外にどう活用出来るか、という話を以前紹介した時には、以下のような項目がありました。

・数量拾い

・各種解析

・ウォークスルー(動画)

この時には、パースと並んで3DCADで非常に重要な要素である「干渉チェック」について書くのを忘れてしまいました。

今回は補足として、3DCADの干渉チェックとは何か、について簡単に書いてみたいと思います。


■3Dモデリング最大のメリット

干渉チェックというのは、3Dモデリングデータ同士がぶつかっていないか、CAD上で確認することです。

実際に立体的に入力しているので、その部材同士が当たっているとかのチェックが簡単に出来る。

これはかなり画期的なことだと思います。

例えば天井裏でダクトと電気のケーブルラックが当たっているとか、建築の梁と当たっているとか。

天井高を3000に設定してるけれど、上階の梁底が2900のレベルにあるから実際には出てしまうとか。

そういう不具合を確認する作業が干渉チェックです。

3Dモデリングデータは実際の建物と全く同じ状態なので、そのまま施工段階に進んでいくと、同じように納まらない状態になってしまいます。

しかし逆に考えると、3Dモデリングデータできちんと整理できていれば、施工段階もある程度はスムーズに進むはずです。

100%不具合がなくなるかどうかは微妙なところですけど、少なくとも図面の不備が現場に影響を与えることはなくなります。

これは結構大きな話なんですよね。

 

■検討が足りないとどうなるか

実際の施工現場で「やってみたらダクトとケーブルラックが当たっているのが分かりました」ってなると、これは結構悲しい状態です。

もちろん最終的にはどちらかが逃げて納めるしかない訳ですけど、そこには膨大な無駄が発生することになります。

ダクトやケーブルラックのどちらかが無駄になること、再度用意するダクトなどにお金がかかること、その施工手間がかかること。

そして何よりも、やり直す為に時間が無駄にかかること。

工期に余裕がある建物であれば、ある程度は問題ないという話もあるとは思いますけど、そうでなければこれが一番キツイはずです。

お金と時間を大量に消費して、意匠的に素晴らしい部分を作る訳ではなく「普通に納まっている建物」をつくる。

図面で納まっていないと、そういう残念な状況がいたることろに発生してしまうことになります。

こうならない為に図面で事前検討をする訳です。

しかし、時間的な条件とか検討する人のスキルなどの問題で、人力で不具合を全部潰すのは難しいんですよね。

知識も技術もある人が検討したとしても、時間が全然ない場合には検討が不十分になることが多いです。

当たり前の話ですよね、これは。

そして、最近の傾向として「じっくり検討して欲しい」ではなく「ざっと確認しましょう」みたいな状況がほとんどです。

そうなると、どう頑張っても各所で不具合が発生してしまうような状態になってしまう訳です。

なんだか言い訳みたいな文章になってきましたが……

まあ私がなんども経験してきたことばかりなので、その苦い記憶からこのような文章になるのだと思います。

そうした人力では限界のある部分を、機械的にチェックしてもらう、というのが干渉チェックの基本的な考え方です。

 

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